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『水』に弱い浴衣。着用時は雨や汗にご注意。

また、浴衣にもよりますが、強い色が薄い色のところに滲み出す『色出』という現象が起こりやすく、せっかくの柄が損なわれてしまう場合があります。この『色出』は浴衣にもともと水に溶けやすい染料が使われていることが原因です。

この現象を防ぐためには天気の悪い日には濡れないようにする、また、お出かけ前に汗止めスプレーをしておくなど、水分を含ませない工夫をしましょう。

ご家庭での浴衣のお洗濯は色落ちにご注意。

まず、白いタオルに中性洗剤を含ませ、柄や地を少しこすってみましょう。タオルに色がついたら水溶性の染料が使ってある（または、染めた後の余分な色が残っている）ので注意してください。

洗濯機を使う場合は「弱」にして水量を多くするようにしましょう。すすぎの前には取り出して、水を溜めた大きな容器に入れておきます。これで浴衣から出た染料の濃度が高まるのが防げます。また、他のものとは一緒にせず、必ず単品で洗うようにしましょう。

他に、色落ちを防ぐためには最後のすすぎのときに盃一杯の酢を入れると色留めの効果があります。

浴衣をしまう時はタンスの上部に

また、晴れた日には時々タンスを開けて風通しをします。同じタンスでも位置によって湿度が違うので上の段にしまうようにしましょう。